ネコづくし

山に捨てられ、山猫生活の末、山で拾われ家猫に・・・激動の人生を送る黒猫ブンブン丸の弟分ブンタと山の仲間達の日常を綴ります

◆日帰り入院

ブンタの右耳の裏側にあるデキモノ。肥満細胞腫によるものと診断されてから約2年

経ってることもあり、かかりつけの獣医さんからは「あまり活発なヤツではなさそう」

と言ってもらっていて、病院に行った時に診てもらいつつ、赤みを帯びてきたら

塗り薬を塗ったりしながら様子を見ていた。

 

先生は外科手術での除去にあまり積極的ではなさそうなんだけど、

ジワジワと大きくなってきてるのもさることながら

膨らんで厚みが出てきてるのがどうにも気になって仕方がない。

 

このことでずっとモヤモヤ悩んでいたので、以前ブンタが紐を誤食した時に

お世話になった獣医さんにセカンドオピニオンを聞きに行ってみることにした。

腫瘤の大きさは約7ミリ。先生曰く「このサイズになったらもう様子見はせず

手術で除去した方がいい」との診立て。私自身も「やっぱりそうだよね」と

腹落ちしたので、そこからはソッコーで翌日かかりつけの病院に行き、

手術に向け血液検査やレントゲンも撮ってもらって全て問題ナシで

直近の日程で5日後に手術の予約を入れてもらった。

 

さぁ、それからが大変!

ブンタが嫌がらずに付けてくれそうなエリザベスカラーをネットで探しまくり、

いくつか注文したうち最初に届いたものを試着。でも、案の定嫌がって

ズリズリズリズリ延々と後ずさりして家具に激突したりで危ないったらありゃしない。

仕方なく視界を遮らないよう逆向きに装着してみるも効果ナシ。

 

ま、ここまでは想定内だよ。周りのまぁるい部分をカットして

最小サイズにリメイクしてみたら、あまり違和感が無くなったみたいで

装着したままでゴハンも普通に食べてる。

 

「ブンタ~、エライぞ!」

 

そうこうしてるうちにあっという間に手術前日。当日は食事禁止なのでこの日は

夜食もいつもより多め。

 

そして、手術当日。気配を察知して逃げ隠れするブンタ。

 

いつものようにキャリーに入るのを全力で拒否してたブンタだけど、

「大丈夫、痛くないんだよ(←ウソ)、お耳のポッチ、取ってもらうだけだからね~」

と諭すように滾々と話しかけていたら、不思議なことにスッと入ってくれた。

おぉ、話せばわかるんだ!いや、聞き疲れただけかもしんないけどね。

 

先生からは「手術が終わって麻酔から覚めたら連絡します」って言われてたけど、

予想よりうんと早く1時間くらいで連絡があって、あまりに早いから

「手術中に何かあったんだろうか?」とドキドキしながら電話に出ると

「終わりましたよー!」って言われてヘナヘナと全身の力が抜けてしまった。

あぁよかった・・・。

 

無事に帰宅してゴハンにがっつくブンタ。それでも少しヨロッとしたり

やっぱりしばらくは多少違和感があったけど、夜にはオモチャを持ってきて

「遊ぼ」と誘うほど通常運転に戻ってた。

 

手術当日はこんな感じだった傷痕。

 

4日後はこんな感じ。

 

1週間後には抜糸も済んでスッキリ。何故かお手々は「ギュッ」。

 

12日後。徐々に毛も生えてきて凹凸のあった傷口も順調に綺麗になってきてる。

 

今回飲ませるのに苦労したのがこの抗生剤。痛み止めは小さめの錠剤で

おやつにねじ込んであげるとわりとすんなり食べてくれたんだけど、

これは半錠でも結構大きくておやつに仕込んでるのがバレてしまった。

更に半分に割ってみてもダメで、最終的には粉状にしてちゅーるに混ぜて

無理やり口に塗りまくるという荒業で飲ませるしかなくて、

お互いに随分ストレスが溜まってしまった。

 

でもまぁ。何とか投薬期間も終わって本ニャンも至って元気。

 

組織検査の結果は、広めに切除した外側にも細胞がチラホラいたそうで、

再発の可能性もなくはないから注意しておかなきゃいけないんだけど、

まずは無事に手術が終わってひと安心。どうかこのまま再発しませんように!