今日はブンブンの命日。
祭壇にはいつもはカリカリをお供えするけど、節目の今日は焼きかつおで。
大好物の匂いを嗅ぎ付けて瞬時に現れる黒い影。
お供えして10秒と経たないうちに一切れずつ減っていく焼きかつお。
でも、食い意地に関してはブンタに勝るとも劣らないブンブンの事だから
どこからかスッ飛んできてブンタに食べられる前に堪能したに違いニャい。
私の中では単なる猫という存在を超え、子供みたいな反面、父のようでもあり、
恋人のような、相棒のような、大きな存在だったブンブン。
1年前は重度のブンブン・ロスに陥って、無気力で食欲もわかず
ただ機械のように最低限の仕事をして毎日を淡々と過ごしていた。
1年経ったからと言って悲しみを乗り越えられるものでもないけど、
泣くだけ泣いて悲しみのドン底まで行ってなかなか這い上がれず
這い上がる気にもなれず・・・
それでもいつもと同じ日常をただひたすら繰り返すうちに
どうにか前を向く事が出来て、カメのケビケビのお世話をしなきゃいけない事も
生きる原動力になった気がする。
元気だった頃には、ブンブンを抱っこしてオデコをくっ付け合って
「愛してるよ、長生きしようね」と声を掛けるのが
病気になる前からの朝イチの日課だった。
一度でいいからまたあのズッシリと抱き応えのあるボディをギュッと抱きしめて、
あの味わい深い顔にスリスリしたい。